「ゼロ秒思考」のやり方と効果① 育児しながらの勤務でさらなる効率化を目指して
私は二人子供がいるのですが、第一子の育休復職から一年経過後から、第二子復帰後直後も含めずっとフルタイムで勤務しています。
夫と私両方の両親が遠方にいるため、フルタイム勤務自体、なかなかハードルが高いのですが、数年前の一時期、サービス立ち上げに携わり、非常に多忙な時期がありました。
お迎えが遅くなることも多く、20時頃に保育園に娘を迎えに行くと、娘が最後のひとりということもしばしば…
とはいえ、同じチームの同僚たちは上司も含め終電近くまで仕事をしている状況。
上司は理解があり、最大限の配慮はしていただいていましたが、
これ以上私だけ減らしてもらうというわけには行かない状況でした*1。
でも、お迎えや習い事というリミットがある以上時間制約のハンデはどうしようもない。
ジレンマに悩み、
「なんとかできないのか」
「もっともっと効率化はできないのか」
と悩み続けていました。
もちろん、仕事の効率化自体は復職後心がけていましたし、なんなら昼休みもデスクで食事しながら仕事をしているような毎日。
もう切り詰められるところは切り詰めきっている。
何かドラスティックなやり方で変えたい!!!
と思っていた頃、ふと外出のついでに寄った本屋で見つけたのが
「ゼロ秒思考」
という本でした。
このゼロ秒思考のメソッドには、当時からいままでずいぶんと(特に精神的に)救われた経緯があり、こちらでご紹介したいと思います。
①ゼロ秒思考の概要と効果<今回の記事
②紙とペンには限界が…。iPhoneを使ったやり方へ<別記事
③ゼロ秒思考のシリーズ本の紹介<別記事
※②、③について書いた記事はこちらです。
ゼロ秒思考の概要と効果
「ゼロ秒思考」というのは、マッキンゼー出身の著者が編み出した、思考の効率化を図る、訓練するためのメソッドです。
・A4の紙に1件1ページで書く。
・ゆっくり時間をかけるのではなく、1ページを1分以内にさっと書く。
・毎日10ページ書き、フォルダに投げ込んで瞬時に整理する。
やることはこれだけ。シンプル。
最初
「ええええ、これで効率化できるの?」
と思っていました。
実際にやってみると、かなり改善効果を実感できるものでした。
私にとってのゼロ秒思考メソッドの恩恵は、大きく下記の3つです。
ゼロ秒思考の3つの恩恵
1)1分という時間制約により、思考のスピードを上げることができた
2)とにかく書き出すことで、「感情」を整理し思考の客観化に役立った
3)書いたメモをカテゴライズすることにより、カテゴライズやツリーを意識するようになった
1)1分という時間制約により、思考のスピードを上げることができた
ゼロ秒思考のメモは、1分という限られた時間で書かなければいけません。
この時間制約により、下記の効果がありました。
・とにかく無理やり頭を働かせることを覚えられる
・制約があることで思考を止めないでいようと思える
「とにかく考えてみる」というスタートダッシュと、思考中のスピードの両方を上げることができていると思っています。
2)とにかく書き出すことで、「感情」を整理し思考の客観化に役立った
ゼロ秒思考では、メモのテーマは何に設定してもよいことになっています。
なので、書いていくと自分が感情的に思っているモヤモヤがテーマになることもしばしば…
・それを書いていくことで、感情の吐き出しができ、まずスッキリしました。
・何か感情が浮かんだときに、それはなぜなのか一旦考えるようになった。
・問題解決するには何が必要なのかを客観的に考えようとすることができるようになった。
まず吐き出しで気持ちがかなりスッキリします。それにより、自分の考えを客観的に見る余裕もでき、モヤモヤで立ち止まらず、次の一手を考えやすくなりました。
3)書いたメモをカテゴライズすることにより、カテゴライズやツリーを意識するようになった
書いたメモは、ざっと見返した後カテゴライズしてしばらく放っておきます。
見返してみると、そのメモがツリー構造になっていることに気づくことも多いです。
それにより、考えの枠組みが浮かびやすくなってきたように思います。
フレームワーク力の強化ですね。
このようにかなり効果を感じられたゼロ秒思考ですが、難点は、「紙とペンを使わなければならない」「思いついた時にやれるものでないといけない」ということ。
最初は紙とペンでやってみたものの、育児中の身、家に帰れば子供につきっきりという状況になるため、思いついた時に紙とペンを取り出して行うということがかなりハードルが高い。
かなり邪道なのですが((「ゼロ秒思考」著者の赤羽さんは、このA4の紙とペンを使うというやり方がベストなので、自己流で改変してはいけない、ということを何度も本文内で触れています)、最終的には紙とペンを使わず、iPhoneでできるやり方で現在は取り組んでいます。
詳細はこちらの記事をご覧ください!
*1:当時昇進を目指していて、成果を出さなければならない状況だったということもあります。やはり成果を出すには時間、量が必要なんですよね…