IT企業広報として働く二児の母

IT企業の事業広報として働くアラフォー会社員。単角子宮による切迫流産・切迫早産を乗り越え、無事二児の母となりました。単角子宮での妊娠・切迫流産や切迫早産・帝王切開の経験、育児と仕事の両立、読んだ本などいろいろ書いていきます。

好きなごはん本7冊

ごはん本、食にまつわる本が好きです。

外のお店で、自分が作れないようなものを食べ歩くのも大好きなんですが、
子供が産まれ家でごはんを作ることも多くなり、
自分なりのおいしさを工夫したり探すのが好きなので、

グルメ本というよりは、日常の中にあるごはんの話が好きです。

 

ごはん本好きの原点は、小学生の時に出会ったあるマンガ。

「ミスター味っ子」

それ日常かよ!?しかも「それおいしいのwww」ってエピソードも少なくないじゃん!
…なのですが(というか大半なんですがw)、

自分で食べたいものを選ぶ権利などなく、しかも偏食だった私は、マンガの中に現れる

「自分と同じ子供である味っ子の手によってなんでもない料理がひときわおいしそうになる様子」

に魅了され、少ないお小遣いで一生懸命買い揃えました。

 

成長して偏食もなくなり、食べることが大好きになった私は、今でもそんなごはん本が大好きです。

というわけで本棚にあるごはん本のうち、好きなものを並べていきます。

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きのう何食べた?

弁護士の史朗は美容師の賢二と二人暮らし。
慎重派の史朗は、二人がゲイカップルであるため老後を心配しており、
貯金と健康維持のため、月2万5000円(最近3万円に値上げ)に決めた食費の中で
日々定時に帰り自炊をしている…。そんな食生活を軸として展開する物語。

一話の中に、原則必ず一回調理シーンがあり、レシピが語られるのでとても参考になる
しかも史朗の献立は、
栄養バランス(野菜中心でカロリー低め。でもしっかりタンパク質も摂る)
味のバランス(甘い、辛い、酸っぱい)
どこでも手に入る身近な食材(ごくごく一般家庭にあるものしか基本出てきません)

それぞれ考慮されていて、ああこういう副菜や組み合わせいいね〜と献立の参考にもなります

読んでいると思わず料理をしたくなっちゃう名著。

史朗と賢二を取り巻く人間関係のエピソードも楽しく、おすすめです! 

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

 

 

日々ごはん

料理家・高山なおみさんがWebで連載していた日記を書籍化したシリーズです。

レシピはそれほど多くないのですが、毎日旬の食材(これもやはり一般的な食材)を使って料理を作っていく様子が描かれています。

お料理以外にも、様々なもの(本、音楽、いろいろな人との交流、はては山梨県に古い家を買いリフォームする話や映画やCM制作まで)に囲まれて高山さんが過ごす日々が、 鮮やかに描かれています。

日常の少しだけ先にある、好きなものに囲まれた生活…もちろんそこにはたくさんの苦労や努力もあったことが伺えますが、それが素敵な輝きを放つシリーズです。

日々ごはん〈1〉

日々ごはん〈1〉

 

2010年からしばらく休載していたのですが、復活しました!うれしい!

帰ってきた 日々ごはん〈1〉

帰ってきた 日々ごはん〈1〉

 

 

ごはんのことばかり100話とちょっと

作家・よしもとばななさんによる、日々の家庭料理に関するエッセイを集めた本。

ばななさんが子供の頃親しんだ料理、日々作っている料理、近所のごはんやさんの話…

全て日常に根ざしているのですが、いわゆる和食もあればちょっとエスニックなものもあり、いろいろな日常の料理がミックスされた楽しさがあります。

ばななさんのお子さんが産まれた後から6歳になるまでの期間で描かれているので、
こどもごはんの描写も楽しく、参考になります

ごはんのことばかり100話とちょっと (朝日文庫)

ごはんのことばかり100話とちょっと (朝日文庫)

 

 

くいいじ

漫画家・安野モヨコさんによる食に関するエッセイ集。

安野モヨコさんのエッセイは「美人画報」や「日記書いてる場合じゃねえよ」の頃から大好きで、よく読んでました。 

「昼ごはんを食べながら夕食のメニューを考えるほどの食いしん坊」という安野さんが、
〆切に追われる中自分の好物に思いを馳せたり、人が集まるというのでたくさんのおもてなし料理をつくったり、ベジタリアンのご主人(庵野秀明さん)のために日々お料理を作ったり、自宅がある鎌倉での美味しいお店を探索したり…

美人画報の頃からの、うまくこっちの欲望を刺激してくる描写にたまらなくなります。

食い意地ばんざいー!

食べ物連載 くいいじ

食べ物連載 くいいじ

 

 

深夜食堂

小林薫さん主演でドラマ化・映画化もされたマンガ。(ドラマ・映画も味わい深くておすすめです)

新宿・花園界隈の路地裏にあると設定されたマスター1人で切り盛りする小さなお店。
そこは深夜0時から朝7時頃までにしか営業しないことから、「深夜食堂」と呼ばれている。
メニューには豚汁定食、ビール、酒、焼酎しか書かれてないけれど、
マスターができるものなら言えば何でも作ってくれる。
そんなマスターと、常連を始めとしたお客さんとの交流を描く漫画。

エピソードに出てくるごはんは、
赤いウインナーやポテトサラダ、かつおをかけたねこまんまなど、
なんとなく懐かしい料理の数々。

そういう誰でも食べたことがあるような料理を介して、様々な事情の人たちが行き交い、
でもごはんの前に思い出すことはどこか似ていたりして。

切ない、悲しいお話もありますが、どこか心温まる、不思議なマンガです。 

深夜食堂(1) (ビッグコミックススペシャル)

深夜食堂(1) (ビッグコミックススペシャル)

 

 ドラマ、映画版の方は、小林薫さんが超ハマり役…!!完全にマスター。

映画 深夜食堂 [DVD]

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おべんとうの時間

ANAの機内誌「翼の王国」で連載されているエッセイの書籍化。

全国各地のさまざまな職業(学生や幼稚園児もいます!笑) の人たちのお弁当。

レシピはなく、そのお弁当とその人たちが語る言葉をまとめたフォトエッセイです。

深夜食堂にも似ているところがあるのですが、いろいろな人たちのいろいろな人生があり、
そこにどこかホッとできる時間となるお弁当があって。 

いろんな人生がある、いろんな生き方があっていいなあって思える本です。

なんでもないお弁当なんだけど(爆弾おにぎりみたいの一つだけ、なんてエピソードもあります)
みんなおいしそうなんだよなーー。

ANAの飛行機に乗ると必ず読んでいます。 

おべんとうの時間

おべんとうの時間

 

 

ミスター味っ子

原点なんで一応紹介しておきますねw

亡き父が残した日之出食堂を母と一緒に支える味吉陽一。
実は彼は天才少年料理人。
日本料理会の重鎮、味皇と味王料理階に見守られながら、
天性のセンスであっと驚くような料理を作り、料理勝負を挑んでくる料理人たちと戦う、という、料理系の少年格闘モノ。

個人的には、でっかい料理対決(味皇グランプリとか)よりは、
陽一の日常(特に中学生活周り)での料理エピソードが好きです。

 

何食べ読みながら今日のごはんでも考えますかね…