IT企業広報として働く二児の母

IT企業の事業広報として働くアラフォー会社員。単角子宮による切迫流産・切迫早産を乗り越え、無事二児の母となりました。単角子宮での妊娠・切迫流産や切迫早産・帝王切開の経験、育児と仕事の両立、読んだ本などいろいろ書いていきます。

切迫妊婦の憂鬱。ポジティブになるのがつらい日もある

先日、安定期に入るか入らないかの友人が出血で切迫流産になり、自宅安静になってしまったと聞きました。

私自身も切迫で自宅安静が続いています。だからその立場で何か楽になる言葉をかけられればとも思ったのだけど…彼女はとても不安そうで、そして打ちひしがれている様子でした。

私自身、何を言われてもしんどくて辛くて誰もを拒否したい時期があったし、結局出産まで安静が続いた経験しかない私は、うまく言葉をかけられませんでした。

 

切迫流産、切迫早産で安静になることはとてもつらいです。

なぜつらいのか。

 

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まず、赤ちゃんが無事生まれるか分からない不安と恐怖とプレッシャー。

赤ちゃんの様子は外から全くわかりません。特に週数が早いと胎動も感じられないので、赤ちゃんが元気でいてくれていると信じられるものは何もありません。

本当に大丈夫なのか、でも自分にできることはとにかく安静にしていることしかできないので、不安が続きます。

 

そしていきなり自由がなくなるつらさ。

ベッドの上でずっと動けずに寝ているというのはけっこうつらいです。安静度が進むと座ることもできなくなってしまうので、本当に寝ているしかない。せいぜいスマホを触るか読書くらいしかできません。

 

また、なかなか人と会話できない状況。スマホを手に取ればネットにつながってはいるけれど、リアルのコミュニケーションとはほど遠い。SNSで伝わってくる友人たちの様子がひときわ羨ましく見え、世界から置いてきぼりにされているような気持ちになることもあります。

また、文章以外での反応やリアルタイムな反応が帰ってこないので、あんなこと書いちゃダメだったんじゃないかとか、コミュニケーション上で自分はこれでいいんだと思えたり修正することができず、孤独感を深めてしまったりします。


そして精神的にいちばんきついなと思うのが、こうしたつらいことをつらいと言えない状況であることです。

妊娠はおめでたいことなのだから、赤ちゃんのためなのだから、というのを、時にはお医者さんや看護婦さん、家族など周りの誰かに言われますし、自分自身でもそう思っています。

おめでたいことなんだから愚痴なんか言えない。望んで授かったのだから自己責任。

実際そうなんですが、つらいことをつらいと言えないというのはものすごくストレスです。吐き出せない、共感してもらえないというのは本当につらいです。

 

でも切迫の状況ってかなりしんどいんです。

自分が無理をしたら自分でない命に何かが起きるかもしれない。それが出産までのいつまで続くかもわからず、最悪数ヶ月続く。そしてそのつらさを人に言っても分かってもらえない。

  

もちろん、もっとしんどい状況もあると思います。難病と戦っている方など、終わりのないゴールと戦っている方はとてもたくさんいらっしゃると思います。切迫の場合、ゴールがハッピーだからまだ耐えられるという面もあるけれど、ゴールがハッピーだからこそしんどいところもあるんです。

 

最近私はようやくまあ仕方ないか、と思えるようになってきました。

でもそれは、ある程度週数を超えて、もし早産になってしまっても助かる可能性がかなり高くなる所まで来たから。

長期の安静の方だと、20週台くらいがいちばんしんどいんじゃないかなと思います。(もちろん、30週超えてから切迫になる方もいらっしゃいます、そういう方もまさか早産なんて思いもよらないと思うので、とても不安だと思います)

 

死への直面などを始めとした一般的な「悲しみの受容のプロセス」というのあるのですが、経験してみて、あの受容プロセスに近いものをたどっていくなと思います。

まさか自分がと思う。理不尽さや、周りの無理解、楽しそうに見える他の人々に嫉妬し怒りがわく。なんとかならないかと対策を模索する。でもどうにもできずただ時間が過ぎるのを待ち抑うつ的になる。そして諦めの境地へ…。

 

私も何を言われても辛いし怒りがこみ上げるし悲しいし、どうしようもない時期がありました。今でもものすごく落ち込むことがあります。

知恵袋とか見てると、落ち込んでてもしょうがないから気分転換や産後に役立つことをしろとか、産まれたらのんびり寝てなんかいられないんだから思う存分のんびりしろ、なんて言葉が経験者からも出てきます。

ホントおっしゃる通り。どうせなら楽しく有意義に過ごしたいのはそうです。そうしたいと思う気持ちのほうが強いです。

でも、つらくてしんどい時はそんなの受け止めきれません。喉元すぎればなんとやらだなとイライラします。

 

こんなにつらいししんどいもん、落ち込んだっていいと思います。

自分にとってつらいことはつらい。

自分の殻に閉じこもってもいいと思うのです。

時間と自分の体と、赤ちゃんが頑張ってくれるのを、いろいろな感情を持ちながらやり過ごすしかないなと思っています。

 

あと少し、がんばろう。

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私の一人目・二人目妊娠での長期の切迫流産・切迫早産に関する記事は下記にいろいろかいてあります。お腹の張りへの対策や過ごし方などもまとめているのでぜひご覧になってみてください。

udonmotch.hateblo.jp