IT企業広報として働く二児の母

IT企業の事業広報として働くアラフォー会社員。単角子宮による切迫流産・切迫早産を乗り越え、無事二児の母となりました。単角子宮での妊娠・切迫流産や切迫早産・帝王切開の経験、育児と仕事の両立、読んだ本などいろいろ書いていきます。

原作と違う!?ドラマ「精霊の守り人」第1話、原作と比べた感想

※本記事は2016/3放映の「精霊の守り人シーズン1」の感想です。2017/1放映の「精霊の守り人 悲しき破壊神」(シーズン2)のあらすじ、原作と比較した感想はこちらです↓

 

昨日から始まったNHKドラマ「精霊の守り人」。

先日記事を書いた通り、原作がかなり面白かったので、期待を膨らませてドラマの第1話を観ました。

udonmotch.hateblo.jp

 

オープニングの映像の作り込み具合から、NHKの気合が伝わってきます。画の美しさもすばらしい…!!

期待通りだな〜と思いながら観始めてから5分ほどした頃…突然原作とは異なる展開が始まり、驚きました(第二皇子チャグムを助けた主人公バルサは、原作では二の妃に丁重にもてなされるのに対し、ドラマでは帝の刺客である狩人に捕らえられ、危うく処刑されそうになります)

その後も、大きな流れは原作とはズレていないのですが、原作とはエピソードの詳細や設定が異なったり、エピソードの順番が異なったりすることの連続。

これはこれでストーリーとしてはアリ、ながらも、え、これ最後ちゃんと回収できるの?この内容で本当に大丈夫なの?とちょっと心配になってきました。

が。

 

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原作者、上橋菜穂子さんのドラマ化に向けてのメッセージを拝見し、腑に落ちました。

www.nhk.or.jp

引用すると、

この物語は、孤高な女用心棒である「バルサの物語」でもあります。バルサの心の決着は原作ではシリーズ2作目の『闇の守り人』で扱われますから、原作の流れそのままで、テレビドラマのシリーズにしてしまうと、様々難しいことが生じてしまうのです。
「バルサの物語」を描くために、原作の順番をどのように変えればきれいな流れになるのかということを初めとして、私も今回の制作には、かなりしっかりと関わらせていただいています。原作を変えることで、原作を愛してくださっている方にとって大切なものが失われてしまっては困りますから、スタッフの皆さんと本当にさまざまな話し合いをしながら進めています。

 とのこと。

なるほどー。あえて原作とは変えてる部分があるってことなんですね。

私はまだ実は原作を全巻は読めていないのですが、そもそも10巻全シリーズを22話に圧縮するとすると、原作では文章で緻密に行っている細かい説明であったり、登場人物自身が気づいていく過程をある程度はしょるために仕方ないだろうなと思います。

そしてこのドラマ化での改変が、チャグムの物語とバルサの物語の二軸を両方より際立たせるためのものであれば、年齢的にバルサの方に近い私自身は、バルサの物語という側面もしっかりあぶり出されることにますます期待が持てるところ。

原作とは違う、ドラマならではのエピソードの進み方や物語全体の描かれ方、楽しみです。

 

原作との比較というところで、キャスティングについても少し触れておきます。

 

バルサの綾瀬はるかさん、綾瀬さん自体が柔らかいイメージなので、ちょっと違和感ありそうだなと思ってたんですが、予想以上にハマってました。強い視線、おそらく意識して低い声で話す落ち着いた様子、表情の作り方、「綾瀬はるかちゃん」のイメージをいい意味で壊して「バルサ」になっていました。この先も楽しみ!!

 

バルサの育ての親であるジグロ役は吉川晃司さん。カッコいいわ〜。強さと包容力をうまく表現していて、かなりよかったです。ジグロカッコいいわ〜(二回目)

 

何でも屋役は、かつて「こども店長」として一世を風靡した加藤清史郎くん。彼がイケメン少年に育ってておばちゃんうれしかったです。

 

そして帝役は藤原竜也さん。特殊能力を持っていて性格的にもイっちゃってるアレな人というニッチな役をやらせたら、彼の右に出るものはいないと個人的に思ってるんですが、相変わらずの斜め上行くキレキレっぷりを見せていて、イカれた帝を見事に演じていました。あまりに藤原竜也さんがハマリ役すぎて、帝の一挙一動にお腹抱えて笑いそうになりました(褒めてます!!!)

 

あと、呪術師トロガイ。美貌の高島礼子さんが元の顔も分からないほどの特殊メイクに元の声とは違うしわがれ声で演じています。もはやその特殊メイクはもはやネタと言っていいほどの出来栄えなんですけど、そこまで変えちゃうんだとすると、なぜ「高島礼子」なのか?がイマイチ分かりませんでした。(あそこまで変えるなら極論誰でもいいので…)

ただ、上橋さんのメッセージを読んで、全シリーズをドラマ化するとすると、シリーズ中にトロガイの若い頃のエピソードがあるので、たぶんそこで高島さんであることが生きてくるんじゃないかなと。その辺りも楽しみ!

 

せっかくの大規模スケールでのドラマ化なので、原作の面白さを損なわず、でもドラマならではの新しさも見せながら進んでいくといいな…!!

原作を読み進めながら続きを楽しみにしたいと思います。

★第2話の感想

★第3話の感想

★第4話の感想と、シーズン2について

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★シーズン2 第1話の感想