IT企業広報として働く二児の母

IT企業の事業広報として働くアラフォー会社員。単角子宮による切迫流産・切迫早産を乗り越え、無事二児の母となりました。単角子宮での妊娠・切迫流産や切迫早産・帝王切開の経験、育児と仕事の両立、読んだ本などいろいろ書いていきます。

映画で自分の周りの世界から離れてみる(27w1d)

妊娠27週に入りました。早産での生存率が大幅に上がり95%以上になると言われる28週まであと一週間。流産か早産かのボーダーである22週に続く、大きなマイルストンを一つまた迎える感じです。ふー。

が、先々週から安静度が上がってしまっているので、ほとんど起き上がることもできず、ストレスとの戦いな今日このごろです。

本を読むにも集中力が続かないのと、仕事や育児に関係する話だと寝てるだけの自分に自己嫌悪で落ち込み、SNSを見れば他の人たちが妙に楽しそうに見えてしまってこれまた自己嫌悪、ネットを見ればいろいろな論争や誹謗中傷にわけもなく過敏になったりして、ますます落ち込む。

そんな自分がめんどくさいんですが、でも何しても落ち込む。もういや!悪循環!

 

どうしたらちょっとでも気分転換できるかしら、と意味もなくAmazonプライム映画を見ていると、ふと目に止まったのが「恋する惑星」。

1994年の香港映画です。当時日本ではまだ有名ではなかったウォン・カーウァイ監督や金城武、フェイ・ウォンを一躍有名にしたと言われています。

初めて観たのは高校生の時です。その世界観、映像に衝撃を受けました。

中華圏独特の、湿度が高くてカラフルで、でも黒が効いていて、時々気持ち悪くなるような生々しさ…そんな映像にやられてしまったのを覚えています。
(岩井俊二監督の「スワロウテイル」や、名作「ブレード・ランナー」もすごく好きです。映像の雰囲気が共通してると思います)

 

そんなこの映画、何年もしばらく観ていなかったのですが、久々に観ることにしました。

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結果的には、かなりスッキリ。全く爽快なストーリーとかコメディ的な要素があるわけでもないんですが、めちゃくちゃ気分転換になりました。
 
内容は恋愛ものなのですが、ストーリーらしいストーリーがあるかというとそうでもなく、正直、雰囲気重視。90年代の恋愛ドラマって、こういうのがかっこよかったんだよね〜きっと…という感じの内容です。
しかも登場人物もウェットで女々しくて、実際に身近な友人だったら「お前いい加減に諦めろ」とか「ストーカーだぞそれ」と説教してしまいそうなレベル。
 
なんですけど、なんかスッキリ。
 
なんでこんなスッキリしたんだろうかと考えたんですが…あまりにも今の自分から遠いからなんだろうなと思いました。
 
20年近くも前の話。日本ですらない遠い国の話。育児も妊婦も保育園も出てくるわけもない、トレンディドラマみたいな展開。登場人物たちが食べているファーストフードや屋台ごはんも、日本で食べられるものからは少し遠い。
 
あまりに今の自分と重ならないからこそ、どっぷりその世界に入り込めて、そしてスッと抜けられて、あースッキリした、と温泉に入ったあとのような気分が味わえたのかなと。
ありがとうウォン・カーウァイ。
 
また落ち込んだ時は、今度は「恋する惑星」のエピソードの一部と言われている「天使の涙」を観てみようかなと思います。
 
あっ、恋する惑星、ストーリーはけっこう厳しい評価を書いてしまいましたが、あの雰囲気が好きな方は本当にハマると思います。
トニー・レオンが情けない役柄なんだけど妙に色っぽく、そんな彼に恋するフェイ・ウォンもかなりエキセントリックな役柄なのにめちゃくちゃかわいい。
金城武もいいんだけど、もうちょっと渋みが出てからのほうが好みだな〜っていう感じです!
 
 Amazonプライムビデオのリンクはこちら。

恋する惑星 (字幕版)

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