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単角子宮で二児の母

単角子宮で一児の母のアラフォー会社員、単角子宮による切迫早産を乗り越え、無事二児の母となりました。単角子宮での妊娠・切迫流産や切迫早産・帝王切開の経験、育児と仕事の話、読んだ本などいろいろ書いていきます。

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ドラマ「精霊の守り人」シーズン2「悲しき破壊神」。第1話のあらすじと、原作と比較しながらの感想

NHKドラマ「精霊の守り人」。
昨年3〜4月に放映されたシーズン1から7ヶ月、「精霊の守り人」が帰ってきました。

今回のシーズン2は、今日1/21土スタートで、全9回放映予定とのことです。

www.nhk.or.jp

「精霊の守り人」原作読者として、前回のシーズン1でも原作と比較しながらあらすじ紹介してきましたが、シーズン2でも紹介していこうと思います*1

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「精霊の守り人 悲しき破壊神」第1話あらすじ

ロタ王国の奥深くから

「この世界は、目に映るものだけが生きているわけではない」

このドラマの世界観を示す、印象的な女性ナレーションから始まります(この印象的なナレーションを担当しているのは、ボイスアーティストの山崎阿弥さんという方だそうです!)。

どこか暗い洞窟のような場所。どうやらそこは処刑場のようです。
今まさに、一人の美しい女性、トリーシアが処刑されようとしています。部族のあるタブーを犯したためのよう。
近くには泣き叫ぶ少年チキサと少女アスラの姿。少年と少女は、女性の子供のようです。
子どもたちの必死の抵抗も虚しく、刑が執行されたその時。
稲妻のようなかまいたちのような光があたりを駆け巡り…。

そこから数時間、もしかしたら数日した後なのでしょうか。
処刑場に入り込んだのはロタ王国の王ヨーサムとその弟イーハン。
辺り一面には何者かに惨殺された人々の死体が。中央には処刑台があり、女性が縛りつけられています。その女性の顔を見たイーハンが驚愕の表情に。
そして、そんなイーハンの姿を見たヨーサムは、この女性が、かつてイーハンとある縁があった女性なのではないかと気づくのでした。

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トリーシア役は壇蜜さん。ビジュアル的にはかなりイメージ通りの配役ですが、声を出すと、ちょっと「???」な感じ。
しゃべらなければい(以下略)

イーハンは、我らがディーン・フジオカさんです。イーハンとトリーシアには実は悲恋のエピソードがあるんですが、そういうのが似合いますなーおディーン様…

いきなり冒頭から、「いや原作でそのエピソードないから」*2ってのがあります。

 

新ヨゴ国を追われロタ王国をさすらうバルサ、そしてタンダとの再会

シーンは変わって、ロタ王国で年に一度催される草市。

カンバル国王ログサムの暗殺未遂の罪により、新ヨゴ国を追われ、姿をくらましたバルサ。
一人で逃亡しながら用心棒稼業をしています。
バルサは賑わう市の片隅で、ある商人の用心棒を請け負ったようです。代金を受け取ろうとするやいなや、雇い主の商人が自分を「売る」つもりだと気づき、鮮やかな峰打ちでの格闘の末、逃げ延びます。

その後、誰かを探すように草市を歩くバルサは、兄妹が何者かに連れられていくのを見ます。死んだような目で歩いている妹の姿を見て、彼女らが気になるバルサ。

そこへ、幼なじみの呪術師タンダの姿を見つけ、声をかけます。実はバルサは、呪術で薬草も扱うタンダがこの草市に現れるだろうと踏んで、草市を訪れていたのです。

バルサとタンダは再開を喜び合います。そして、タンダはバルサに、カンバル王を暗殺しようとしたわけを尋ねます。
チャグムが、バルサの代わりにカンバル王への敵討ちをする*3と言ったから、そうしないように自ら先手を打ったのではないかと。
言葉を濁し話を逸らすバルサ。

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引き続き、バルサは綾瀬はるかさん、タンダは東出昌大さん。
綾瀬はるかさんの表情は、一段と深みが増し、物語中で流れた4年の月日を感じさせます。東出さんのちょっと大げさなほどの芝居は、これがタンダのキャラっていうことなんですかね…!

ちなみに、原作では、バルサはヨゴ国を追われるようなことにはなっていないので*4、バルサとタンダが仲よく草市を訪れるということになっています。

このドラマは、原作との細かい違いは気にしないのです!

 

呪術師スファル、チキサ・アスラ兄妹との出会い、そして「力」の降臨

バルサは、タンダに薦められ、タンダが泊まっている宿に泊まることになります。
宿でタンダは旧友である呪術師スファルに出会います。再開を喜び合うタンダとスファル。

そこへ、同じ宿の中に先ほどすれちがったチキサ・アスラ兄妹が連れ込まれていくのを見かけたバルサ。不穏な雰囲気に、槍を携え兄妹の後を追います。
そこで行われていたのは、アスラの人身売買の取引でした。
押し入るタイミングを図っているバルサの背後から声をかける人物が…スファルでした。
人身売買を止めようとするバルサに、兄妹がロタ王国では忌み嫌われ被差別対象とされているタル人であることを説明。しかし、人を助けるのに理由はない、と止めるスファルをはねつけるのです。
一方、売買取引は揉め始め、買い主が売り主に暴力を働きます。

その姿を見ていたアスラが思い出したのは、母が処刑されるときの様子。
彼女を襲った恐怖と怒りが、母が処刑される時に味わった恐怖と怒りと重なり、その時の記憶を明確に蘇らせたのです。
「恐れなくてもいい、間違っているのは他の人たちだ」という母の声がアスラに聞こえます。
「さあアスラ、神を招きなさい」
その声に呼応するようにアスラの額が光ります。危ない、とスファラが言うやいなや。

アスラの額からの光がかまいたちのような刃の塊のような何かとなり、その場を駆け巡り、ありとあらゆるものを切り裂いていったのです。
腕を負傷するバルサ、チキサ。
いつの間にかその場を逃れていたスファラ、そしてバルサと兄妹以外のものは切り裂かれて死んでしまいました。
スファラは部屋の片隅に戻り、何やら呪術のようなことをしていましたが、バルサとタンダに見つかると、取り繕うように「早く兄妹の手当をしてやれ」と二人に告げるのでした。

バルサ、タンダ、兄妹が去った後、スファラのもとに女性呪術師シハナが現れます。そしてスファラはいいます。
「タルの神が再来した」と。

一方、アスラの手当をしていたバルサとタンダは、アスラの様子が妙であることに気づきます。
「この子はチャグムと同じじゃないか。何かが宿っている」とつぶやくバルサ。
バルサの言葉に、タンダは、アスラの魂を読もうと彼女の額に手をかざし…恐ろしい気配に後ずさりします。
それは、タンダも感じたことのない、強い「死の匂い」だったのです。

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原作では、アスラの力を憂慮しているスファラとシハナが兄妹の誘拐を画策し、いろいろあって大乱闘となるのですが、そのあたりはアッサリと割愛されていますね。

あと、原作ではバルサはアスラの死の匂いに全く気づかないんですが、ドラマではなぜかタンダが天然キャラになっていて、バルサが先に気づくという…

 

成長したチャグム、同盟国の援軍に出ることに

場所は変わって新ヨゴの王宮。

バルサとの逃亡から四年たち、15歳になったチャグム。バルサに習った槍を忘れないよう日々鍛錬しているようです。
そこへ現れたのは、聖導師のシュガ。シュガはチャグムに頼まれていたものを持ってきたのです。
それはチャグムが、バルサとの出会ってすぐに初めて買ってもらったお菓子。
これを理由に街へ自分を遣いに出したことをシュガが冗談っぽく咎めると、お返しに、聖導師の身でありながら流れの呪術師トロガイに弟子入りしたことを、他の聖導師たちに告げ口するぞ、と茶目っ気たっぷりに脅すチャグムでした。

一方、チャグムの母である二ノ妃のもとを訪れたのは、二ノ妃の父であり海軍大提督のトーサ。二ノ妃に生まれた幼い第二皇子に会いに来たのかと思いきや、国防に関わる会議のために帝に招集されたとのこと。

帝のもとに集まったのは、トーサや聖導師など、国防に携わる帝の側近たち。そこにはもちろん皇太子であるチャングムの姿もあります。
同盟国である島国サンガル王国に、南のタルシュ王国が攻め込み、援軍を求められたというのです。
帝は戦はしたくないが、同盟を反故にはできない、と側近たちの意見を聞きます。
実は、既にサンガルは陥落しており、援軍要請は罠ではないかというトーサ。
そして、ロタやカンバルと同盟するのを提案するチャグム。
しかし、カンバルとは同盟は結べない、と切り捨てる帝。
カンバル王は、バルサによる暗殺未遂以降、賠償金の無心ばかりしてくるようになったのです。
ヨゴは神の加護がある国。他国の助けを乞うなどあり得ないと、チャグムの提案を一蹴します。
結局、サンガルへの援軍は、帝と不仲である義父トーサ*5率いる一隻のみと決める帝。
それは見殺しなのか?と責めるチャグムに、見殺しではない、有能であるチャグムとシュガにも行かせるのだ、少数精鋭ではないかと告げ、チャグムに同行を指示するのです。
精霊の守り人事件の一連や、父帝より人望があるチャグムの存在が、父帝とチャグムの確執を生んでいたのです。

シュガは、自らも戦地に赴かなければならなくなったことから、師と仰ぐトロガイに密かに会いに行きます。戦が始まるだろうことを伝えるシュガ。トロガイに、何かあったときは助けて欲しいと頼むシュガ、引き受けるトロガイ。

そして旅立つ前夜、チャグムのところへ訪れる二ノ妃。帝を説得するという二ノ妃に、その必要はないとチャグムは思いとどまらせます。王宮にいても国の役に立てない、外に出て国の役に立ちたいと。
そしてトゥグムを生んだことをチャグムに謝罪する二ノ妃。世継ぎになれる皇子であるトゥグムが生まれたことにより、帝には、チャグムを生かす理由がなくなってしまったからです。首を振り、トゥグムを愛していると二ノ妃を諭すチャグム。
二ノ妃は、そんなチャグムに成長を感じるとともに、「どうしてお前はそこまで強くなってしまったのでしょう」と寂しさを漏らすのでした。

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藤原竜也さん来ました!今回はまだまだ全然本領発揮感ないですが、相変わらず陰湿で冷酷でエキセントリックな帝がハマりまくってます。ワクワクします。
そしてトーサには伊武雅刀さん。誠実で有能そうな、そして娘思いの父親である海軍提督がとてもハマり役です。

 

バルサとシハナの戦い。そして兄妹との旅へ

そしてまたロタ王国に場面は戻ります。
アスラがまとうただ事でない死の気配に、これ以上関わるなと忠告するタンダ。
バルサはチャグムに似た境遇のアスラを見捨てられません。

二人が兄妹の元を離れてそんな話をしているすきに、アスラがさらわれます。
チキサの悲鳴に慌てて部屋に戻るバルサ。
アスラを攫おうとしていたのはシハナでした。アスラの魂を、呪術で押さえながらさらおうとするシハナ。シハナの仲間と戦うバルサ。バルサを呪術で翻弄するシハナ。

そんな中、戦いの物音に目覚めるアスラの姿を見て、神の再臨を恐れ、シハナはその場を引き上げるのでした。

アスラとチキサを連れ、バルサとタンダは宿を出ました。

アスラ誘拐に失敗したシハナとスファル。スファルは、兄妹たちを追うためなのか、飼っている鳥を放します…。

一方、追ってから逃れるバルサとタンダ。タンダはバルサに、チャグムの代わりを探しているだけじゃないのか、と責めます。そして、俺はただ、お前を失いたくないと。

逃亡先でも、欠かさず槍の鍛錬を行うバルサ。その槍が空を切る音に目覚めるアスラ。宿で起きたことを何も覚えていないアスラ。お母さんに会った、お母さんにおぶわれていたと言うアスラ。
記憶がないアスラに、宿での出来事を話すチキサ。
あれを呼んじゃいけないと言ったのに、とタルの神を降臨したことに恐怖を覚えているチキサに、アスラが反論します。
あれはカミサマ、カミサマが怒ったのだと。
タルの神をアスラに憑依させたのは、母トリーシアなのでしょうか。トリーシアとタルの神を信じているアスラはそう言いますが、そんなアスラに、チキサは、自らがタルの神から負った傷を見せます。
もう人が死ぬのは見たくない、カミサマを呼ばないでくれと。

絶えることなく続くバルサの槍の音に外を見る兄妹。バルサの姿を見つめるアスラにバルサの名前を教えるチキサ。彼女が自分たちを人売りから助けてくれたのだと。

バルサと兄妹の旅が始まる予感とともに、第一話が終わります。

そして被されるナレーション。

「この世界は、目に映るものだけが生きているわけではない」

オープニングに次いで繰り返された、この物語の世界観のメッセージです。

 

次回予告

予告では、次回は、アスラに憑くものの正体、トリーシアとイーハンのつながり、チャグムの旅立ちと危機、というあたりが焦点となりそうです。

 まだ鈴木亮平さん演じるヒュウゴが出てきませんが、チャグムが旅だって以降の出会いとなるので、第二回で出るといいなあ。予告編に鈴木亮平さんが出てこなかったのでまだかな…

また、敵国タルシュの皇子として高良健吾さんも出てくるようなので楽しみです。

なんてイケメン揃いのドラマなの!!

 

ドラマのスタンス

シーズン1の感想でも描いていますが、物語のあらすじは、原作からかなりダイジェスト化したり改変したりされています。

シーズン2でも、かなりいろいろざっくり省略したり、「えーそうしたんだー」みたいなところがちらほら見られます。

この改変は、原作者も認めているものであり、シーズン1を見ていても、原作が大切にしている世界観とメッセージをより分かりやすくコンパクトに伝えるため、という理解をしています。

シーズン2でも原作本は3冊、これを全9回に圧縮するので、当然といえば当然ですかね…

 

そして今回も特筆すべきは、ビジュアルの素晴らしさ。セットや衣装はかなり作り込まれていますし、CGもさすがNHKという完成度。 

「あさイチ!」にゲスト出演していたヒュウゴ役の鈴木亮平さんによると、毎回、撮影前に「薄汚れた感」を出すために、コーンスターチをかぶるのだそう!すごい徹底っぷり!!

原作とドラマで共通している世界観とメッセージ

1)人間に見える世界である「サグ」と精霊の住む世界である「ナユグ」の関わり
→シーズン2の第一話でも、冒頭と最後に二回、ナレーションの中で繰り返されています。
 「この世界は、目に映るものだけが生きているわけではない。」
 原作では、目に映らない精霊の住む世界「ナユグ」が、実は人間界に大きな影響を与えている、という大きな世界観があります。
 ある意味、ナユグとサグの相互関係の謎解きが、「守り人シリーズ」の一つの軸でもあるのです。

2)少年や少女が、理不尽な運命に翻弄されながら、成長し自立していく物語
→主に、チャグムのストーリーを通じて描かれていきます。

3)理不尽な運命にさらされて大人となった女性が、同じ境遇の少年少女と関わり、育ちの親と同じ経験をすることで、自分の人生やトラウマと向き合い、消化していく物語
→こちらは、主人公バルサのストーリーです。

 

この3つの軸は、どんなに物語がコンパクトにされたり「えっ!!そうしちゃうの!!」という展開にされようと*6、必ず守られているように思います。

 

余談ですが、原作はもともとジュブナイルなんです

もともとこの「精霊の守り人」は少年少女向け作品です。

1)人間に見える世界である「サグ」と精霊の住む世界である「ナユグ」の関わりと謎解き

2)少年や少女が、理不尽な運命に翻弄されながら、成長し自立していく物語

3)理不尽な運命にさらされて大人となった女性が、同じ境遇の少年少女と関わり、育ちの親と同じ経験をすることで、自分の人生やトラウマと向き合い、消化していく物語

このメインテーマ3つのうち、1は、ファンタジーとして、子どもたちが楽しめる娯楽的側面かなと思っています。
実は、2,3が、本当に著者が言いたかったことなのではないかなというのが個人的な印象。

子どもたちは、自分ではどうしようもない理不尽なもの*7に左右されることが少なかれあるものです。
その中で、希望や人を信じる気持ちを失ってしまうこともあります。
そんな時に、同じような理不尽な環境*8に現在進行形で立ち向かう自分と等身大の存在、そして、それを乗り越えることで心身ともに誰よりも強い存在になった大人の存在、それぞれが彼らにとって光になるのではないかなと思うのです。

考えすぎですかね。 

 

原作本・バルササイド

原作本・チャグムサイド

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*1:長男の夜泣きなどで中断されなければ!

*2:イーハンが処刑されたトリーシアを発見するというエピソードはなく、恋仲になっていたのにただ突然目の前から姿を消した、ということになっています

*3:カンバル王ログサムは、幼き日のバルサの父を殺し、そして彼女が生まれ故郷のカンバルを追われて流浪の旅をすることになる原因を作った張本人です

*4:原作ではカンバル王は物語開始の10年前に亡くなっています

*5:シーズン2の原作「蒼路の旅人」内に、トーサには人望があるため、帝は嫉妬から義父を忌み嫌っている旨がシュガの口から語られています

*6:どう考えてもカンバル王ログサムが生きてるのはナシだわ!!!

*7:環境…親や家族とか、先生とか、友人とか…

*8:守り人シリーズの登場人物の環境は、もちろん、現代日本の子どもたちよりずっと過酷な環境なわけですが、子供にとっては自分たちの世界が全てなので、程度なんて関係なく深刻だと思うんですよね