ベランダから空を見ること(27w3d)
今日の東京は天気がいいですね。ちょっとまだ肌寒いけれど、だんだん春が近づいてきたなという気がします。
先日読んだ高山なおみさんの日々ごはんの最新作、「帰ってきた日々ごはん」の中に、
どんなに小さい窓でも、自分の家から見える空がいいに決まってる。
とあってハッとしました。
スポンサードリンク
前回切迫で自宅安静だった時は、今とは別のマンションに住んでいて、そこは寝室が窓際にありました。
築年数が自分と同じくらいの古いマンションで、不思議と居心地のいいベランダでした。子供の頃身近にあったような建材、質感。
切迫での自宅安静が初夏から始まったこともあり、時々調子がいい時にこっそりベッドを這い出し、少しの間、ベランダに足だけ投げ出して空を見ていたりしました。
外に出られない中、ほんの少しだけでも感じられる風と陽射し、外気の匂いがとてもうれしくて気持ちよかったのを思い出します。
外で空を見ていると、いろんなことで季節を感じられるんですよね。
外気の温度、外気の匂い、空に浮かぶ雲の模様…。
外気には、季節ごとになぜか匂いがある気がします。
例えばわかりやすいのは9月末から10月頭の金木犀の香り、あとは何の匂いというのはわからないんだけれど、雨の時期の埃っぽい湿っぽい匂い、夏の夕方の蚊取り線香が混ざったような匂い、冬の時期のシンとした寒さの中に微かに漂う清涼感のある匂い、そして今くらいの時期の、春が来るぞという感じの温かくなってきた匂い。
そして空を見上げると、夏はもくもくしていた入道雲が、いつの間にかぱらぱらと分かれ、ひつじ雲やうろこ雲になっていく…。
娘を産んで引っ越してからは、家のベランダから空なんて見てないなあと思います。
忙しく洗濯物を干す合間に天気の様子を見るくらい。
もう少し暖かくなって、調子がよくなったら、ちょっとだけやってみようかなと思います。