帝王切開の話③(逆子で破水し真夜中に緊急帝王切開)
第一子出産、帝王切開編の第三回目。
逆子のため予定帝王切開となり、入院。翌日に控えた出産にドキドキしながら就寝しました…
就寝した、まではよかったんですけど。
夜中、妙な感触で目を覚ましました。
おしりが冷たいんです。冷たいっていうかなんか濡れてる?
やだwwwwもしかしておねしょ??
ほら妊娠してから「ハルンケアデビューか?」ってくらい頻尿になってたし…*1
と寝ぼけた頭で思ったんですけど。
液体が止まらず流れ出ていることに気づき、青ざめて飛び起きました。
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ちがう、これ、破水だよ!!!!
帝王切開の話①(延々と逆子で予定帝王切開が決定) - 単角子宮で二児の母(予定)でも触れましたが、逆子で破水してしまうのはとても危険なこと。
胎児のライフラインであるへその緒が、母親の体外に流れだし、酸素供給が止まってしまう可能性があるからです。
(頭が下の頭位の場合は、破水しても頭がフタをしてくれるのでへその緒は出にくいみたいです)
お腹も強く張っていることに気づき、震える手でナースコールを押しました。
「うどんさーん、どうしました〜?」
のんびりとした様子で現れた看護師さん。
「あ、あの、破水したみたいです…」
震える声で私がそう伝えるやいなや、看護師さんは厳しい顔になり、
「ちょっと待っててくださいね」
とすぐに病室を飛び出し当直の先生を連れてきてくれました。
看護婦さんが試験紙を当てて破水かどうかを調べると、やはり陽性。
同時にNSTもしてくれ、お腹の張りは強いものの、赤ちゃんは元気なことが分かり一安心。
したもつかの間。
「このまますぐ帝王切開に入りましょう。準備するのでそのまま寝ていてください。起き上がらないでくださいね*2」
え!?今すぐですか??いま何時!?
枕元の携帯を手に取ると、まだ1時台…
真夜中じゃん…
でももうどうしようもないので、手にとった携帯でそのまま夫に電話。
かなり長いコールの後、夫が眠そうな声で出ました。
「もしもし」
「破水しちゃった。今から帝王切開するらしいから!!」
「…えええええ!?」
寝ぼけ声の夫の声が一気に叫び声に変わりました。
えへへそうだよねー明日の14時からって聞いてたよね…あははーごめんねーーー
慌てた様子で夫はタクシーで駆けつけると言ってくれ、電話を切りました。
携帯を切った後、
「いや、逆子で破水ってヤバイよね、赤ちゃん大丈夫かな…」
不安とパニックで、急に身体が震え出しました。
今思うとちょっと笑っちゃうんですが、本当にこの時は怖くて怖くて。
ウワー震えてるカッコ悪いなーわたしチキンだなーーと思いながら、でもどうしようもありませんでした。
ガタガタ震えながら担架に乗せられ、病室を出たところで夫到着。
「いってきます…」
涙目のまま手術室に連れて行かれる私。
手術台の上に乗せられ、前日麻酔の説明をしてくれた先生とは別の当直の先生が、
「うどんさん麻酔しますねー。エビみたいに丸まってください〜〜」
ギャッ!!そうだ背骨に針打つんだっけか!!
こころのじゅんびがまだ!!!!怖い!!怖いよ!!
ガタガタガタガタガタガタ…震え最高潮。
「うどんさーん、大丈夫ですよ〜〜〜」
看護師さんが身体をさすってくれる。そして別の看護師さんが私が動かないようにしっかりホールド。
えーんはずかしいよーでもこわいーーこわいよーーー
た、たすけてーーー!!!!
ブチッ!!
アッ!!!!!背中になんか刺さった!!!
あー………
あきらめとともに震えが止まり、腰から下の感覚がなくなっていきました。
アルコール綿でお腹の下の方を拭いて「冷たいですか〜?」と感覚を聞かれ、麻酔がしっかり効いたのを確認してから、手術が始まりました。
先生たちは時々会話を交わしながらテキパキと進めてくれている様子ですが、私自身は麻酔が効いていて感覚がないので、私自身は切られてるとかそういうの分からず、とにかく時間の経過が長く感じます。
真夜中に飛び起きたので眠気もあり、頭もぼーっとして、時間の感覚がなくなってきた頃、先生が声を大きくして話しかけてきました。
「うどんさーん、うまれますよーー」
おおお!ついに!
そしてなんかお腹の中を触られ何かを引っ張られる変な感触の後。
「おめでとうございます〜!!」
先生や看護婦さんの歓声。
う、うまれたーーーーうまれたよやっと!
ここまでほんっっっと長かった!!!
よかったーーーーーー!
赤ちゃんの無事が確認されたところで私が即座に思ったのは、赤ちゃんの性別でした。(エコーでは性別が最後までわからなかったので…)
「あ、あの、男の子ですか女の子ですか!?」
「女の子ですよ〜〜〜」
そして看護師さんが赤ちゃんを顔のそばに連れて来てくれます。
そっか〜〜女子か〜〜〜♡♡かわいいんだろうな〜〜〜〜と、顔を覗き込んで…眠気が吹き飛ぶほどびっくりしました。
(ゲッ!!!夫の完コピ!!!)
夫の寝顔の完コピがそこにいました…。
女子なのに…
は〜〜〜でもまあやっとうまれたわ〜〜〜女子か〜〜でも夫に似すぎてたな〜〜〜でもかわいかったわ〜〜〜*3
いろいろかみしめていた時、お腹を縫われながらかなり気になることを執刀医の先生に言われたのですが、(下の記事参照)
疲れとホッとしたのと達成感で、「あーつかれた…しかしほんと夫の完コピだったな…」と思いながら、眠ってしまいました。
そしてこの後、麻酔が切れてからがまた大変だったのです…
続き
二人目も無事帝王切開で出産しました